2020年ツーリングまとめ4 北海道
梅雨のない北海道へ
2020年の7月~8月初めは記録的な長梅雨となりました。当然宿も閑古鳥。北海道だけは晴れ続きだったので、この機会にツーリングに行くことにしました。
午前中は町内会のビーナスライン草刈り。午後3時頃蓼科出発。東北道をひた走り、午前2時青森港到着。午前2時40分発の津軽海峡フェリーに乗船しました。
津軽海峡フェリーの固定は、リアステップホルダーにロープを回して締める方式。簡単です。
函館エリアの絶景快走路というと、城岱スカイラインときじひき高原がありますが、今回は前回曇りで写真が撮れなかったきじひき高原に行くことにしました。
ヒャッホー!津軽海峡や函館山、市街地を眺めおろしつつ草原の山を登っていきます。最高ですね!!
きじひき高原展望台から北海道駒ヶ岳と大沼の眺め。
平日朝なので交通量は僅か。この開放的な景色と道を独占してしまいました。(きじひき高原は夜間通行止、開門8時半です)
ここは馬の家族が多いようです。
きじひき高原の西側に降りたら、今回はR227-道道795-広域農道?-R5-八雲広域農道で八雲まで走りました。R5より遠回りで時間は掛かりますが、交通量僅かで山奥な快適ルートでした。
道道795続きの広域農道?初めて通りましたが快走路でした。
道道67八雲やまぶきライン。こちらも交通量僅かで良かったです。
八雲育成牧場展望台で一休み。
展望台があって見晴らしが良く、ちょっと休憩に良い場所です。
上陸1日目昼過ぎにニセコパノラマライン到着。
パノラマラインと周辺の道道・広域農道をぐるぐる回りました。
道道66。
神仙沼湿原を散策。綺麗な場所で木道完備ですが、駐車場から結構歩くので、歩きたい方限定お勧めの場所だと思います。
ニセコ北東斜面を走る見晴らしの良い広域農道。
道道58。
夕方、道道32、914、ループ橋のある広域農道で洞爺湖に向かいました。このルートは数年前に舗装が完了したばかり。カタログにもお勧めでマッピングしましたが、人家もほとんど無く交通量僅かでお勧めです。電柱が無いことに注目!人が住んでいません。でも道は良いです。
上陸1日目は洞爺湖畔の沢山あるキャンプ場のどこかに泊まろうと思っていたのですが、湖畔の3つのキャンプ場はコロナ閉鎖。財田キャンプ場のみ営業していてお世話になりました。一泊1700円と周辺のキャンプ場に比べると高いですが、その分トイレも綺麗ですし、客層が良くて快適でした。客層は重要ですよね。
道内2日目はオロフレ峠超えで苫小牧方面へ。
快適な峠道です。
旧道にも寄り道(ここまでは2車線快走路、この先は崩落)。新道はトンネルで抜いて写真左下に出現しています。
土に還りつつある旧道が印象的。
苫小牧では樽前ガローを訪問してみました。R5に看板あります。名所ですが、駐車場等の整備はされていません。重量級バイクでの侵入は不可能では無いですが慎重さが必要な場所。道端にバイクを停めて、どこか降りるところがないかなと探していると・・・。
ロープを発見。このロープがないと無理だと思います。
おおっ、いい感じ。河床まで降りると雰囲気が良かったです。樽前山の噴火で出来た溶岩の割れ目です。
苫小牧市街は交通量と信号が多く通過に時間が掛かるので、苫小牧西ICから高速を少しだけ使って市街地をパス。厚真ICから先は対面になってしまうので、厚真ICで高速を降りて、あとは道道1046,983,74,59,R237と繋いで南富良野方面へ走りました。
二風谷アイヌコタン見学。柱の組み方が見たことのない形式で興味深かったです。
2日目夜は金山湖キャンプ場泊。大規模キャンプ場ですが休日とあって外国語が飛び交い、沢山のグループが深夜2時までどんちゃん騒ぎ。昨今のキャンプブームを実感しました。メジャーキャンプ場は避けた方が無難な時代でしょう。
3日目は早朝出発して美瑛までやってきました。写真はカタログでコース紹介した藤野の丘ロード(仮称)。誰も居なくて良かったのですが、雨が降り出したので、晴れ間を求めて更に北上することに。
JR富良野線の美馬牛駅とキハ150。富良野線は自社単独で維持することが困難な路線10とされていますが、列車で来る観光客はほぼ特急利用者であり、北海道新幹線が札幌まで延伸すれば新幹線利用客にもなる訳で。各種波及効果を考えると観光路線として維持した方が良さそうな気がします。
道道480、R452、道道219、道道937といった美瑛・旭川の西側の山の中を走る道で市街地を迂回、R38バイパスを3分だけ走り、更に道道98、915、72で北上しました。メジャールート走るより遥かに早く、交通量僅かで快適でした。
若桜ロードを独占走行。
道道72江丹別峠へ。
-41.2℃を記録した町、幌加内町へ入ります。日本で最も寒い町とは、いったいどんな寒々しい所だろうと思っていたのですが・・・。
とても-41℃を記録した極寒地とは思えない、穏やかな風景が広がっていました。冬はとてつもなく厳しいのでしょうけど、夏のこの風景を見れば住みたくなる気持ちも分かる気がします。
マップルでは分からなかったのですが、白銀の丘を中心にそば畑の周回路が設定されていました。
朱鞠内湖の脇を抜け、R275で北上します。森の深さがいいです!道北へ向かってる感が気持ちいいのです。
道内3泊目は幌延のふるさとの森公園キャンプ場に宿泊しました。空いているのと、街外れで安心なのが良かったです。
道内4日目、稚内や宗谷岬は雨だったので回避、道道138等を走りました。誰も居なくて独り占め出来たので良かったです。
道道889というと宗谷丘陵道路ですが、実は道道138の南側へも数キロ伸びています。行き止まりなのでクマが出たらどうしようと超絶恐かったのですが、道は良いワインディングでした。
ここから先はダートなのでUターン。マップルによると建設中止らしいです。
天塩まで南下して、天塩川資料館を訪ねてみました。入館料200円也でコスパ良く良かったです。時々博物館に寄って、この地がどうやって開拓されてきたのか知ると、旅は一層面白くなりますね。
留萌中部広域農道を初めて走ってみました。
対向車が全然来ないんですけど・・・。
異世界にでも迷い込んだのではと不安になるほど。人家も無く少し心細く。ここで突然病気になったらどうしよう?誰も通りかからないのでは?
でも意外に道が良くて楽しい!
但し留萌中部広域農道はマップルで正確に描画されてはおらず、現地に看板もなく、迷わずルートを辿るのは難しい道でした。例えば写真はオロロンラインとの交差点の一つですが、看板無いので一発で入れず、一回行き過ぎて迷いました。探索派にのみお勧めしたいと思います。
羽幌炭鉱跡の辺りも走ってみました。古い写真で見る限り、この道の両側にもびっしりと家屋があったハズですが、今は原野と森が広がっているだけ。街が森に飲まれるのは早いですね。
ほぼ全域立入り禁止なので、見学目的で行く価値は?ですが、道は良いです。
目当てのキャンプ場がコロナ閉鎖だったので、夕方再び留萌中部広域農道を戻りました。オロロンラインには沢山のバイクが走っていましたが、この広域農道や3桁道道郡では一台もバイクを見掛けませんでした。せっかく北海道に来たのですから、人っ子一人居ないような道を走ってみるのも楽しいと思います。(熊さえ出なければ)
初山別のみさき台公園キャンプ場にテントを張りました。
実はみさき台公園キャンプ場は上下2段(案内図だと3段)に分かれていて、下段は何十ものテントがひしめいていたのですが、上段は強風のせいか独占状態でした。強風より混雑の方が嫌だったので、私だけ上段に張りました。写真の位置だけ微風、10m離れると強風状態でした。上手いことエアポケット?に張れたようです。
夕焼けに浮かぶ利尻富士。
次第に空が焼けていきます。
印象的な風景でした。
翌日も留萌中部広域農道等を探索していたら、ベアロードの看板を発見。可愛らしい看板に引かれて寄り道しましょう!
ウギャー恐い!三毛別羆事件の現場が待っていました。
留萌を過ぎて、オロロンラインに戻りました。あとは小樽を目指すだけ。
小樽中心部を横切る国鉄手宮線跡。北海道で最初の鉄道路線がここ。明治初期に建設されて三笠から手宮まで石炭を運んでいました。今は遊歩道になっています。
終点の手宮駅跡は小樽総合博物館の鉄道展示に利用されています。昨年冬に訪れて気に入ったけど、冬期は列車郡に雪よけカバーが掛かっていて一部しか見れなかったので(その分、冬は入場料が安い)、今回はじっくり見学しようと思っていたのですが、休館日でした。ガッカリです。
なお博物館は札幌市が月曜休館、小樽市が火曜休館となっているので、札幌・小樽観光するなら月曜日に小樽、火曜日に札幌に行くと良いと思います。
チケット取っていなかったのですが、無事、新日本海フェリーの新潟行きに乗ることが出来ました。新型船になって高速化されたこともあり、昔は10:30出港だったところ17:00出港に変更されて、最終日も観光出来て利便性が上がりました。
いやー凄いですね。大型高速船にして、この波立ちの少なさ。いかにこの船の造波抵抗が少ないかが伺えます。さすがです。
後部デッキでお食事出来るのがいいです。
三密が恐かったのですが、26ベットに2人だけ、しかも一番離れたベットに配置して頂いていました。
という訳で、今年の北海道ツーリングはいつにも増して道道や広域農道を走る旅となりました。バイクで沢山走れて楽しかったです。
本州に戻ったら、まだ梅雨でした。2020年は8月初めまで延々と雨の日が続きました。